2024年2月17日土曜日

ちょび研1 歌人は「以前」が気になりがち?

 

短歌ちょびっと研究

「以前」「以後」「以来」の使用頻度


2019年の春頃に、「以前」「以後」「以来」という語の使用頻度を調べたら、短歌俳句川柳で大きな違いがあった。
あれからデータが増えたので、再度カウントしてみたところ、
あまり傾向が変わっていないことがわかった。

短歌には「以前」が多く、
俳句川柳では「以後・以来」が多い。
ジャンルの違いでこんなにあからさまな差がつくものだろうか。

ただ、俳句川柳のデータはあまり持っていないので、あまり強気では言えない。
特に川柳は、たった14000句程度しか持っていないため、精度が低い。

そこで、川柳「おかじょうき」のデータベース(74,000余収録)で検索してみたところ、
「以前」2句、「以後」11句、「以降」2句という結果だった。つまり、「以前」は少なくて「以後」が圧倒的に多い。これは確かなことのようである。

なら俳句も、というわけで、現代俳句協会のデータベースも調べてみた。
「以前」4句、「以後」45句、「以来」11句で、やっぱり「以前」はとっても少ない。
(このデータベースは総数が書いてないけれども、5万以上はあると思われる。)

伝統の定型詩の仲間なのに、どうしてでしょう。
なぜだかわからないが、なまはんかな推測はやめておこう。
少なくとも、調べてみなければわからない偏りを発見した、というだけで今はよしてしよう。


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