2019年10月28日月曜日

富士の見立て(10) 美しいお尻

美しきふじのおやまにほの字かな、雪の肌えの塩尻のなり 信海T

G:さっきの月洞軒の『大団』と同時期の歌。
 月洞軒の師匠の信海は女嫌い狂歌師だったが、富士の「おやま」の美しさを塩尻に見立てた。

F:「尻」キター!(笑)
 調べましたよ。
 伊勢物語に「(富士山の)なりはしほじりのやうになむありける」っていうフレーズが出てくるんですね。
 で、「塩尻」とは、塩田で塩を取るために、砂を摺り鉢を伏せたような形に積み上げたものだそうですね。

(続く)

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