柔道・空手を詠む歌を探してみた。
本日の闇鍋短歌112,901首の中に12首あった。
その中から8首ピックアップ。
去年から置きっぱなしの柔道着 その持ち主も今日卒業す
千葉聡『飛び跳ねる教室』2010
千葉聡『飛び跳ねる教室』2010
そのむかし空手をやっていた人に正拳突きを見せられている
木下龍也『つむじ風、ここにあります』2013
柔道三段望月兵衛明眸にして皓歯一枚を欠きたり
ルビ:望月兵衛(もちづきひやうゑ)/皓歯(かうし)
塚本邦雄『歌人』1982
たくさんの眼がみつめいる空間を静かにうごく柔道着の群れ
小島なお『乱反射』2007
少年は何も信じぬ骨肉が相打つ極真空手のほかは
八木博信『ザビエル忌』2018
柔道の受け身練習目を閉じて音だけ聞いていたら海です
小坂井大輔『平和園に帰ろうよ』2019
虹色の帯を結んだ空手家が『はみだしっ子』を読んで号泣
平川哲生(出典調査中)
柔道部・バレーボール部・卓球部・ハンドボール部・吹奏楽部
(偶然短歌:ウィキペディア日本語版の文章の中から切り出されたもの)
「空手」「柔道」は、歌の題材としては新しいようだ。
上記のように、短歌では少ないがらぽつぽつ詠まれている。
ところで、俳句ではろくろく詠まれていないみたいだ。
私のデータにはなかった。
ネットで探したら、ないわけではなかった。
(でも、一つ読んだら百読んだ気がする類の、従ってカウントする気になれないものばっかりだった。いいのがあったら知らせてほしい。)
もっと驚いたのは、川柳でも、「空手」「柔道」はほとんど詠まれていないらしいことだ。
私の川柳コレクションは、新聞等やサラ川のようなのはほとんどなく、「現代川柳」と呼ばれているものなので、偏りがあるのだろうか。
だとしても、「空手」「柔道」が少ないのは意外である。
こういうのって、詠まず嫌いとか以前に、ただ単に詩心が見落としているだけで、そのことを全く意識することもない、という、そういう段階なんだろうなあ。
いいと思う句を見つけたら、あとから追加します。
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