「致死量」という語を含む歌句を私のデータベースで検索したところ、短歌14首、俳句2
句、川柳1句が見つかりました。
本日のデータベース「闇鍋」 総数 160,526
短歌 14/114,745首(頻度 1/ 8488)
俳句 2/ 31,875句(頻度 1/15008)
俳句 2/ 31,875句(頻度 1/15008)
川柳 1/ 13,406句(頻度 1/13300)
その他 0/500(詩、都々逸など)
ピックアップ
寒泳の青年の群われにむきすすみ来つ わが致死量の愛
塚本邦雄『綠色研究』1965
掌に唾吐くごとき凡庸を生きて喪う致死量の致や
藤原龍一郎 『切断』1998
致死量の芥子のごとくに赤き月シルクロードの旅路のはてに
有沢螢『致死量の芥子』2000
致死量に達する予感みちてなほ吸ひこむほどにあまきはるかぜ
光森裕樹『鈴を産むひばり』2010
致死量の光の中で猫よけのペットボトルの水を飲み干す
木下龍也『つむじ風、ここにあります』2013
致死量の愛、其れはすなはち一〇ベクトル、もちろんわれも死に至るなり
藪内亮輔『海蛇と珊瑚』2018
目が合ったあなたは去った軽蔑に致死量があることがわかった
工藤吉生『世界で一番すばらしい俺』2020
致死量がなくて効き目がどこまでも拡がつてゐる飛花の真ん中
荻原裕幸(出典確認中)
致死量の思い出は身にかはたけのながるるままの秋を知るべし
江田浩司(出典確認中)
俳句
孵化寸前うづらに籠る微致死量
小津夜景 ブログ俳句空間2014・4
致死量の月光兄の蒼全裸
ルビ:蒼全裸(あおはだか)
藤原月彦『王権神授説』1975
川柳
致死量とおぼしき暁の真水 渡部可奈子
なお、「川柳おかじょうき」のデータベースでは以下の句が目に止まりました。
Sin 2006年01月 おかじょうき川柳社青森支部「洋燈」月例句会
致死量の腕枕なら構わない
ひとは 2013年04月 おかじょうき川柳社例月句会
致死量のナットウ菌と生きている
村井規子 2009年05月 おかじょうき川柳社例月句会
2021・4・12追記
以下、「俳句の箱庭」の透次さんより教えていただきました。致死量の笑ひもありぬ文化の日 石倉夏生
雛あられしばらく致死量を超えず 津根元潮
これ以上抱けば致死量曼珠沙華 北見さとる
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