題材としてそそられますね。
本日の闇鍋のなかの短歌は115,232首。
うち、「しりとり」という語を含む歌は16首ありました。
表記を確認中の1首を除いてアップします。
■「ん」で終わる
「しりとり」のいちばん重要なルールは「ん」で終わる言葉を言わないこと。そのことを詠んだ歌が多いようです。宮崎の夜道を歩くつかのまの卑弥呼・古墳で終わるしりとり
笹公人「詩客」
「おいしいものしりとりしよう」と誘ひたるに「ごはん!」と即答されて終はりぬ
田口綾子『かざぐるま』2018
田口綾子『かざぐるま』2018
なにしとん、そうなん、いくん、どうするん しりとりできぬふるさとの声
東直子「かばん」2017・7
東直子「かばん」2017・7
生態学の講義聴くたび思うこと にんげんと言えばしりとり終わる
田中章義(出典調査中)
田中章義(出典調査中)
安全と言えば即座に負けになる原発しりとり 危険でも負け
松木秀『親切な郷愁』2013
■そのほか
馬の名でしりとりをした思い出を丸くたたんで 明日「菊花賞」
田中槐『ギャザー』1998
しりとりのとぎれるところの雲の峰ゆめ忘れるなきみのヒーロー
井辻朱美『クラウド』2014
夕凪の渚でしりとり「ささ」「さかさ」「さみしさ」なんて笑いとばせよ
千葉聡『微熱体』
何なんだ 向かいあったらしりとりも出来ないくせにうたったりして
柳谷あゆみ『かばん新人特集 vol.3』
しりとりのように灯りがゆっくりと 5階を示すエレベーター・ランプ
間宮きりん「早稲田短歌」44
コイビトと子はしりとりをつむぎたりふいに窓より緑あふれて
春野りりん 『ここからが空』
間宮きりん「早稲田短歌」44
コイビトと子はしりとりをつむぎたりふいに窓より緑あふれて
春野りりん 『ここからが空』
しりとりをしながらしたねきみがまだ草だったころ犀を抱えて
中山俊一(出典調査中)
しりとりの次の言葉を言うように「ガムテ」「ガムテ」の声あちこちに
千葉聡『短歌は最強アイテム』2017
千葉聡『短歌は最強アイテム』2017
思い出すのに必要なことすべてしりとりに換え床に目覚める
鈴木有機「かばん」2003年2月
鈴木有機「かばん」2003年2月
伊舎堂仁「詩客」2017・11・4
今日はこんなところです。
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