「ミニアンソロジー」というほどの歌数はなく、
「レア鍋賞」ほど少なくもない……、そんな、ちょっとした短歌コレクションです。
(以前は「随時更新」として、いくつかまとめていましたが、
いま、1テーマ1ページの方式に移行しています。)
「レア鍋賞」ほど少なくもない……、
(以前は「随時更新」として、いくつかまとめていましたが、
いま、1テーマ1ページの方式に移行しています。)
■立ったまま
「立ったまま」といえばこの歌がいちばん有名だと思う。
一本の樫の木やさしそのなかに血は立ったまま眠れるものを
寺山修司『血と麦』
他にどんな「立ったまま」があるか探してみた。
本日の闇鍋短歌データ122,333首
うち「立ったまま」を含む短歌16首
すこしピックアップします。
立ったまま枯れているなんてわりあいにぼんやりとしているんだな木は
渡辺松男(出典調査中)
立ったままはふはふ言って食べているおでんのゆげの向こうのあなた
俵万智『サラダ記念日』
立ったまま眠るキリンは一晩中星のはじける夢をみている
杉崎恒夫「かばん」93・6
麒麟はね、立ったまま死ぬ頭頂の角より順に粉になるため
東直子「短歌研究」2011・11
ちんぽこという川を背におじさんは立ったままものがたりであった
望月裕二郎『ひらく』2009
潮風に恍惚と鳴るそのかみの立ったまま死にたる男をおもう
井辻朱美『水族』
缶詰をあければ満ちる海の私語わからないけど立ったまま聞く
小島なお『展開図』
立ったまま交わるまひるふる雪をわすれてわれら同志であった
佐藤弓生『眼鏡屋は夕ぐれのため』
俳句で
冬の森みな立ったままダイ・イン
安西篤
というのも見つけました。
2022・4・28「立ったまま」といえばこの歌がいちばん有名だと思う。
一本の樫の木やさしそのなかに血は立ったまま眠れるものを
寺山修司『血と麦』
他にどんな「立ったまま」があるか探してみた。
本日の闇鍋短歌データ122,333首
うち「立ったまま」を含む短歌16首
すこしピックアップします。
立ったまま枯れているなんてわりあいにぼんやりとしているんだな木は
渡辺松男(出典調査中)
立ったままはふはふ言って食べているおでんのゆげの向こうのあなた
俵万智『サラダ記念日』
立ったまま眠るキリンは一晩中星のはじける夢をみている
杉崎恒夫「かばん」93・6
麒麟はね、立ったまま死ぬ頭頂の角より順に粉になるため
東直子「短歌研究」2011・11
ちんぽこという川を背におじさんは立ったままものがたりであった
望月裕二郎『ひらく』2009
潮風に恍惚と鳴るそのかみの立ったまま死にたる男をおもう
井辻朱美『水族』
缶詰をあければ満ちる海の私語わからないけど立ったまま聞く
小島なお『展開図』
立ったまま交わるまひるふる雪をわすれてわれら同志であった
佐藤弓生『眼鏡屋は夕ぐれのため』
俳句で
冬の森みな立ったままダイ・イン
安西篤
というのも見つけました。
2024・6・30追記
その後もっといっぱい見つけてしまいました。
「立ったまま」は、なんだってこんなに人気があるんだろ。
ほんの一部を紹介。
立つたまま馬よねむれる夜すぎには風ふきぬけて埴輪とならむ
前川佐美雄(出典調査中)
立つたまま食ふ握り飯人の眼のはげしきいろを読みわけながら
岡井隆『蒼穹の蜜』
クリスマスソング心で口ずさみ地下鉄にわれも立つたまま眠る
西田政史『ストロベリー・カレンダー』
立ったまま枯れているなんてわりあいにぼんやりとしているんだな木は
渡辺松尾『寒気氾濫』
かりそめにこの世にありて何とせう 立つたまま夢を見てゐる箒
永井陽子『てまり唄』
武具馬具武具馬具三武具馬具夕闇に突っ立ったままの非戦
山下一路「かばん」2017.12
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