ここは、日々なんとなく見つけたちょっとした短歌コレクションの置き場です。
ミニアンソロジーにしたいけれど、そこまでの歌数がない。でも、レア鍋賞ほど少ないわけでもない……。
そんな感じのときここに書いておきます。
■大仏
大仏のマトリョーシカは君のため原寸大でわかりあうため
小野田光『蝶は地下鉄をぬけて』
○大仏ってなんとなくちょっと好きなので検索してみました。
[検索文字列:大仏・だいぶつ・鎌倉+仏orほとけ・かまくら+仏orほとけ・奈良+仏orほとけ]
本日の全短歌データ122956首の中で14首みつけました。
上記はそのなかでイチオシ。大仏という題材の魅力のひとつは物体としての存在感だと思いますが、この歌はその捉え方が特に新鮮。
○この検索で見つけた歌の中でもっとも有名なのはおそらくこの歌。
鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな
大仏の右の耳から鳩が出る
内田真理子『ゆくりなく』2010
2022・8・7
小野田光『蝶は地下鉄をぬけて』
○大仏ってなんとなくちょっと好きなので検索してみました。
[検索文字列:大仏・だいぶつ・鎌倉+仏orほとけ・かまくら+仏orほとけ・奈良+仏orほとけ]
本日の全短歌データ122956首の中で14首みつけました。
上記はそのなかでイチオシ。大仏という題材の魅力のひとつは物体としての存在感だと思いますが、この歌はその捉え方が特に新鮮。
○この検索で見つけた歌の中でもっとも有名なのはおそらくこの歌。
鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな
ルビ:御仏【みほとけ】なれど釈迦牟尼【しゃかむに】は美男【びなん】
与謝野晶子『恋衣』
以下いろいろな大仏の歌。与謝野晶子の歌に応答するようなうたがあります。また背中の窓も注目ポイントのようです。
かまくらの大きほとけは青空をみ笠と著つつよろづ代までに
著【き】
伊藤左千夫『左千夫歌集』1928
葉がくれの蝉の声やみて大仏の御顔をてらすゆふづく日かな
木下利玄(出典調査中)
目路さむき冬田向うの山もとに夕陽を浴びたる大仏殿の屋根
木下利玄(出典調査中)
新芽立つ谷間あさけれ大仏にゆふさりきたる眉間の光
ルビ:新芽【にひめ】
中村憲吉『林泉集』
なでしこや大仏道の道ばたに君が捨てたる貝がらの咲く
吉井勇(出典調査中)
あたたかく大仏殿の鴟尾に照る陽よこの先のことはわからぬ
永井陽子『てまり唄』1995
かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼はパンチパーマでピアス痕あり
望月裕二郎『ひらく』2009
さほどまで美男にあらず鎌倉の大仏さまは喰はせものなり
小熊秀雄(出典調査中)
横顔は多少美し大仏の背中に窓があいてゐるとは
小熊秀雄(出典調査中)
大仏の背中に二つ窓があるあれは翼の生えてゐた痕
大西久美子『イーハトーブの数式』
鎌倉のだいぶつさまの背にある窓ひらきたし頰杖つきたし
ルビ:背【せな】
北山あさひ『崖にて』2020
慣性の法則はもう壊れたし動いていいよ奈良の大仏
木下龍也『つむじ風、ここにあります』2013
与謝野晶子『恋衣』
以下いろいろな大仏の歌。与謝野晶子の歌に応答するようなうたがあります。また背中の窓も注目ポイントのようです。
かまくらの大きほとけは青空をみ笠と著つつよろづ代までに
著【き】
伊藤左千夫『左千夫歌集』1928
葉がくれの蝉の声やみて大仏の御顔をてらすゆふづく日かな
木下利玄(出典調査中)
目路さむき冬田向うの山もとに夕陽を浴びたる大仏殿の屋根
木下利玄(出典調査中)
新芽立つ谷間あさけれ大仏にゆふさりきたる眉間の光
ルビ:新芽【にひめ】
中村憲吉『林泉集』
なでしこや大仏道の道ばたに君が捨てたる貝がらの咲く
吉井勇(出典調査中)
あたたかく大仏殿の鴟尾に照る陽よこの先のことはわからぬ
永井陽子『てまり唄』1995
かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼はパンチパーマでピアス痕あり
望月裕二郎『ひらく』2009
さほどまで美男にあらず鎌倉の大仏さまは喰はせものなり
小熊秀雄(出典調査中)
横顔は多少美し大仏の背中に窓があいてゐるとは
小熊秀雄(出典調査中)
大仏の背中に二つ窓があるあれは翼の生えてゐた痕
大西久美子『イーハトーブの数式』
鎌倉のだいぶつさまの背にある窓ひらきたし頰杖つきたし
ルビ:背【せな】
北山あさひ『崖にて』2020
慣性の法則はもう壊れたし動いていいよ奈良の大仏
木下龍也『つむじ風、ここにあります』2013
大仏の右の耳から鳩が出る
内田真理子『ゆくりなく』2010
左はなんとなく描いてみた絵
手が難しい。いつか上手になったらかきなおしたい。
手が難しい。いつか上手になったらかきなおしたい。
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