「ミニアンソロジー」というほどの歌数はなく、
「レア鍋賞」ほど少なくもない……、
そんな、ちょっとした短歌コレクションです。
(以前は「随時更新」として、いくつかまとめていましたが、
いま、1テーマ1ページの方式に移行しています。)
そんな、ちょっとした短歌コレクションです。
(以前は「随時更新」として、いくつかまとめていましたが、
いま、1テーマ1ページの方式に移行しています。)
■泳法
泳法名のある短歌を探していてこの歌をみつけました。
なまえさえしらないかたち抱きしめるキッチンまでは背泳ぎでいく
杉山モナミ 『ヒドゥン・オーサーズ 』2017(Kindle 19人の作品集)
他にもけっこうたくさんあるので、各泳法ごとに少しずつピックアップします。
背泳
やがて来るピリオド思い背泳ぎで見送っている夜の飛行機
俵万智 『チョコレート革命』1997
父さんが死んだら一緒に住もうよと背泳ぎに来る母の言葉が
平山繁美『手のひらの海』2019
俵万智 『チョコレート革命』1997
父さんが死んだら一緒に住もうよと背泳ぎに来る母の言葉が
平山繁美『手のひらの海』2019
クロール
さようならいつかおしっこした花壇さようなら息継ぎをしないクロール
山崎聡子『手のひらの花火』2013
梅雨空のプールの水を割つてゆくあなたの凍るやうなクロール
林和清『匿名の森』2006
平泳ぎ
平泳ぎ競ふあたまが描きゆくサインカーブとコサインカーブ
光森裕樹『鈴を産むひばり』2010
平泳ぎで七夕飾り掻き分けて老婆になってもわたしだろうな
工藤玲音『水中で口笛』
そのほか
ソラリスの海で犬かきする夜の母とか星がわんさか浮かぶ
柳本々々「詩客」2018-05-05
泳ぐとき影と離れるからだかなバサロキックでめざす大空
光森裕樹『鈴を産むひばり』2010
バタフライ・ドルフィン・キックで切ってゆく水と光のバウムクーヘン
穂村弘『シンジケート』1990
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